リリーフ

 おかたづけのプロ「Relief(リリーフ)」に伺ってきました。

 主に、遺品整理を専門にしている会社で、テレビなどの取材・放送も多いので、ご存じの方もいるかもしれません。私は、今春のヒューネラルビジネスフェアで知りました。

 本社は兵庫にあって、産業廃棄物の処理やリサイクルの事業をしている株式会社リヴァックスのグループ会社とのことです。遺品整理というと、仕分け、分別、整理をするだけのイメージがありますが、遺族が使わないものは、基本的には全部ゴミになるわけです。ゴミというのは、言葉が悪いですが・・・。

 ということはつまり、法的にもちゃんとした処分が必要となるわけで、遺品整理会社の母体が産業廃棄物・リサイクル業というのは、もっともなつながり、というわけ。聞けば、遺品整理業はこのところ増える一方だそうで、中には不法投棄までいかなくても、グレーゾーンの処分を行っている業者も少なくないとのことです。

 今回伺ったのは埼玉にあるリリーフ社の倉庫です。決して大きくはないのですが、分別されて再利用できる家具や家財道具が一時保管されています。これらはまとめて兵庫に送られた後、海外に輸出されるのだそうです。
「どんなに貴重な家具でも、日本国内では値段はつきません。なのでそれを必要としてくれる海外に輸出して再利用しています。貴金属は売れやすいですし、基本的に小さい物なので、遺族が持ち続けることもできます。しかし、大きな家具になると、親族の思い出がいくら詰まっているにしても置き場所がないですから。」

 ちょうど一件分の資材が運ばれたているところに立ち会ったのですが、こういうのを直に見ると、今、自分が使っている家具の運命を想像してしまって、気持ちのやり場に困ります。相続する人がいたとしても、彼らには彼らの生活があるわけですし。

「あと、遺品整理で遺族が処分に困るのが、着物、そして家族のアルバムです。アルバムは、押し入れの中などから大量にでてくることがあります。遺族によっては、一つも見ずに廃棄をお願いされることもありますが、多くの方は一通り見て、残しておく写真と捨てる写真を分けていきます。年月も経ち、世代が変わっていますから、写真に写っている人が誰だったのか? がわからない写真は、だいたい廃棄されることになります。ご本人が生きていれば、思い出してもらうこともできるのでしょうが。」

 アルバムの写真は、だいたいしまい込まれて、日常的に見ることはないですものね。今のデジタルの写真データとは違って、撮影日時も良くわからないですし。そういう意味では、デジタル写真は、撮影日時・場所に加え、「顔認識」なんかがもっと進化すると、私たちの生活そのものが全部、コンピュータで自動管理できるようになる(一部そうなっている)わけで、それはそれはなんかなぁ、と思ったりします。そう思うのは、もはや古い世代の人間だからなのかもしれません。・・いやいや、デジタルにはデジタルの面倒さがいろいろあるわけなんですが・・。

「アルバム、そして人形などは、「魂」が宿っているような感じが強いからか、お寺さんなどでのご供養を依頼される方も少なくありません。場合によっては、室内にある物全てをご供養していただいてから、処分させていただくこともあります。大きな声ではいえませんが、お寺さんによっては、この料金、つまり御布施ですが、これがずいぶんかわります。本来は、亡くなられた方の宗派のお寺さんなどにお願いするのが一番ですが、遺族が、それをご存じないことも多いですから、私たちが手配させていただくことも多いです。」

 まあ、気持ちの問題、なんでしょうけれど・・・。ウワサによると、関西方面のお寺さんの供養料は比較的安価で、関東はその3~4倍するといいます。お炊き上げをするだけなのにね。そんな御布施を払うくらいなら、実務者である処理業者さんたちにもっとお支払いしたら方が世のため人のためではないか、と思う私は、不信心なだけなんでしょう。きっと。

「私たちの仕事の多くは独り暮らしで亡くなられた方の遺品整理です。賃貸住まいで、遺族が遠方に住んでいる場合には、もうできるだけ早く処分する必要がありますから、そういうケースが一番多いです。遺族と同居されている場合なら、遺品整理はゆっくり時間をかけてできるでしょうが。
 忙しいのは夏。腐敗が進むのが速いから。上の階で亡くなられた方の腐敗が進み、下の階に蛆虫が落ちてきて気づかれる、といったケースもあります。部屋中、ハエだらけで真っ黒、という状態も経験したこともあります。視覚的には経験で慣れてくることがありますが、嗅覚はまったく慣れません。これはどんなスタッフもいいます。」

 想像したくない現実ではあるのですが、運次第では、どんな人でもそのようになる可能性はあります。

「そのような事態にならないよう、遺品整理のセミナーをやっているのですが、「遺品整理」では人は集まりませんでした。なので、言い方を変えて「生前整理」のセミナーをいろいろな終活セミナーなどで開催させていただいています。

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