重い腰を上げて

写真スタジオのサンプル写真がたまりにたまり、収納しているA4クリアファイルだけで本棚は一杯。とにかく量があるせいで使い勝手も悪く、やっと重い腰を上げて電子化することと相成り候。
スペース問題が一番大きく、それと同時にさくさくお客さんにみてもらえるようにするのが目的です。元の写真プリントはA4サイズの一種類だけ。16冊のファイルに種類別に分類できていましたので、既に「整理」はできている状態です。ですので本作業は、モノのアルバムから電子アルバムに変えただけ、なのですが、その方法と、いい点と悪い点などを思いつくままに紹介します。

整理したのはA4プリント1048枚!

クリアファイルから出したA4プリント 1048枚。
右の写真が、今回スキャンしたA4プリント、1048枚です。高さにして30センチ程度。重さは、だいたい20キログラム。紙は重いです。A4の縦横を変えているのが、ファイルごとの分類になります。つまり、「仕分け」は既にできていますので、後は何も考えず、電子化するだけです。

Scan Snap を使いました。

富士通 Scan Snap s1500。
右のスキャナが今回使用したもの。書類などをまとめてスキャンするための機材です。自動紙送りで、表裏同時にスキャンできます(今回の作業は片面だけ)ので、まあ速い速い。このスキャナは、事業用の書類を電子化する他、個人ユースでは書籍を自分で電子化する「自炊」に使われているようです。ここで電子化したプリントは、A4サイズ一種類だけですのでこれが使えましたが、一般的な家族アルバムは紙のようにこのスキャナを通すことができませんので無理。バラバラの写真も適していないと思います。
で、スキャン自体はスピーディなのですが、A4クリアファイルからプリントを取り出す方が手間取りました。それでも、全工程5時間くらいでした。

PCにフォルダを分けて画像を保存。

ファイル別に整理してあったので、それに準じてフォルダ別に保存。
もともとファイル別に整理できていたので、スキャン中は、本当に何も考えず機械的に作業を進め、ファイル別の画像を別々のフォルダにまとめて保存しました。スキャナの設定で、画像ファイル名の指定もできるので、それぞれの画像の名称もファイル別と同じようにしており、連番が付いています。(いずれ、何か整理する時に役立つかもしれませんが、今回の整理自体には必要ありません。)

iPad と同期。

iTunes で PCとiPadを同期して、画像データを転送します。
整理した画像データは、iPadで閲覧しますので、iTunes経由で、PCに保存した画像データとiPadを同期し、iPadに画像データを転送します。iPadのアプリは「写真」を使っていますが、整理ができるいいアプリが他にあるかもしれません。同期するPC側のフォルダに、子フォルダを作っておけば、「写真」アプリでも子フォルダを認識して表示されます。PCの操作でフォルダ操作をする方が、iPad上で整理するよりも個人的には楽でした。もちろん、「写真」アプリ内で「アルバム」を作って整理することもできますので、いずれ別の分類を適用する時に使いたいなとは思っていますが、多分、やらなさそう・・。

省スペース化の恩恵はすごい!

結果、本棚一段が丸ごと空きました!
こんなことなら、もっと早くやっておけばよかった・・・。

空になったA4クリアファイルは16冊。

クリアファイルは16冊分。1冊5センチくらいの厚さがあるので、全部で80センチくらいになります。

本棚1段が空きました。緑の矢印部分です。
緑色の矢印の部分にA4クリアファイルがあったと思うだけで、気が重くなります。いやぁ、本当にさっぱりしました。

クリアファイルのリフィールも売れるくらい出ました。
クリアファイルのリフィールもたくさん出ました。残り少ない人生分はゆうにあります。もう一生買わなくてもすみます。

さあ、iPadで見るぞ!

フォルダ単位で写真が整理されて表示されています。

データをiPadに転送したら、後は見るだけ。「写真」アプリを起動すると、PC内で分類していたフォルダ単位で写真が表示されていますので、今までのように重いファイルを取り出す手間なく、さくさく写真を見ることができます。いやぁ、快適快適!

フォルダの中のサムネイル画像表示。

ファイルではできなかった「一覧表示」も、サムネイル画像でできるようになりました。写真を探しだすのが速い。詳しくないのですが、画像データにさまざまなタグを付けておけば、もっと便利にできるでしょう。その内、Aiが顏認識をして、「○○さんの写真」と口頭で指定するだけで、その人の写真だけを一斉に表示できるようにもなるのでしょう。

実物のページをめくるよりも速く、次々写真を切り替えられます。

スマホもそうですが、指先でページをめくるように写真を次から次へと切替えることができます。これが想像していたよりも100倍くらい快適です。なにより速い。実物のページめくりが、意外なほどストレスだったのだなぁ、と正直思いました。

 

以上、これでひとまず電子化の終了。

良かった点

本棚が一段丸ごと空き、別の展示物を飾るなどして有効に使えるようになりました。
重いファイルを取り出してお客さんに手渡し、一枚一枚めくって見ていただく手間がなくなりました。
サムネイル表示があり、写真の切替も速いので、目的の写真を素早く探せるようになりました。
アルバム機能などを使えば、プレゼン用に写真をまとめることもできます。
元画像はPCにバックアップできていますし、やる気になればiCloudなどのクラウドサービスを使えます。

不安な点など

基本的に今回の作業ではデメリット的なものは感じられませんでした。

ただ、もとの写真がA4サイズ一種類だったこと、写真の分類・整理ができていたことは、かなり特殊な状況でないかと思います。
こうした画一的な写真だから、機械的にスピーディに作業ができましたが、これを逆にいえば、一枚一枚の写真を「見る」ということはほとんどありませんでした。ほんのちょっと、たまたま目についた写真だけは、少しの時間写真を見ましたが、それだけです。というか、「この写真だけは別」という貴重なものは、データ化とは別に、その写真プリントだけを別扱いにして保存することにしました。
なんだかんだで、大切なモノは、「物」としてとっておきたいです。

写真の閲覧もスピーディであることは確かなのですが、その分、一枚一枚を見る時間が少なくなります。結局、量が増えれば増えるだけ、プリントだろうがデータだろうが、一枚一枚に掛けられる時間が少なくなるのは道理です。こうした意味では、今回使ったようなスキャナは、大量処理に向いてはいますが、一枚一枚を愛情込めて・・という作業には向きません。以前紹介した「omoidori」などを使って、ゆっくり時間を掛け、一枚一枚の思い出を反芻しながら作業をする方がよい面もあるなぁ、と思いました。

それにしてももっとも重要なのは、よいものだけを選別して、全体の量を少なくすること、に尽きます。「選別」するためであれば、データ化してPCやiPadなどの狭いモニタの中で行うより、実物のアルバムや写真を部屋一杯に散らばらせるようにして作業をする方が速そうです。

ここまで考えると、A4クリアファイルから出した後で、ちゃんと「選別」しなおして、プレゼン用に順番を再構成してからデータ化した方がよかったんでないか?と、今は、大変に残念な気持ちで一杯です(涙)。