写真と物語

写真は百万の言葉にさえ勝る、存在の証です。
しかしそれ自身で意味を伝えることはできません。
写真で何事かを伝えるには「語り部」が必要ですが、
生身の語り部はつい忘却し、いつの日にか忘れさられてしまいます。

写真は、物語の中に収めなくてはなりません。
伝え遺すべき内容が素直に受けいられるような手続きと構成をもって、
写真が撮られたきっかけや場所、時期、人名などの情報も添え、
その配置や大きさにも充分な配慮を行い、
「ちいさな伝記」は作られます。

何十年かが経過して見直した時に、改めて腑に落ち、
始めてこれを目にする人が、あらたな感動をその胸に抱けるように。