承前。

「天寿陵園」の墓石などを見ていきます。
この霊園は「経営制」つまり民営です。このためもあってか、その広大さはいうに及ばず、Webサイトがあったり、一つ一つの墓石のデザインの自由度が高いというか洗練されているように感じます。

そうはいっても、夫婦墓が基本であること。階層または趣味によって、区画別に墓の種類が整然と区分けされていること、墓石や彫像タイプの他、いわゆる自然葬タイプがあることなどは、「公益制」の「八達嶺陵園」と変わりません。



霊園の入り口あたりにある、仏像? 奥からどんどん地上で坊主が生えてきます。どういう魂胆(?)なんでしょう。


いやまあ、美しい方であったろうことは直ぐに想像できます。


マイクを持って唄い、サッカーボールもあって・・。


日本では、地方の名士のようですが。


一目で軍人さんですね。墓石左上の「星」も。


本を開いて立てかけている彫刻なんです。


目が肥えてくると、普通に見えてしまいます。


天然石に写真。


同じく。


人民服。


これも一人墓。
女優さんとか。


ミニマムな墓石で、自然葬に近い。



お母さん一人だけ。いわくありげな。


スタンダードなタイプ。ここまでが一軒家で、ここから集合住宅的な?


「花壇葬」。花の下にお骨が入り、名前は石碑の裏に書き込まれます。


樹木の回りに造られたカロートと墓石。


墓石に点描のようなレリーフをしたタイプ。


樹で遮られているだけで、豊かな感じがします。
芝生の上に墓石を埋めています。


墓石を大事にするためにアクリルで囲ったはいいが、湿りけでヘンなモヤシ的な植物が生えてきてさあ大変・・・。笑っちゃいけないけれど、笑っちゃいます。


家族墓です。


ここまで見てくると、大枠としてはだいたいのパターンが見えてきましたね。

日本もだいぶんいろいろな「形」が登場していますが、ここまであっけらかんと、個人や夫婦を「表現」したお墓はあまり、というかほとんどないのではないかと思います。
そういう意味で、ちょっとうらやましいというか、楽しそうだなぁ。


今回でお墓巡りは終わり。
次回は、「葬送」を学ぶ中国の学校を見学します。