「表現する家族アルバム・展」

トークショー『葬儀写真集の時代』山田慎也

終了しました!

明治時代の著名人は、葬儀の式次第を写真に撮影し写真集にしていた!?
しかもそれを販売し、お金を出して購入する人も多かった!?
国立歴史民俗博物館で、葬送儀礼や遺影について調べていらっしゃる山田慎也さんに、
今の常識では考えられない『葬儀写真集』についてお話していただきます。

明治時代、著名人の葬式はその式次第を写真に収め、重厚な写真集としてまとめ上げられ、市販され、それを多くの人が買い求めていた・・。と聞いて、素直に納得できる現代人は少ないはずです。

そして、今の葬儀で必須とされる「遺影(写真)」は祭壇に飾られる習慣はなく、そもそも「遺影(写真)」という概念そのものがなかった・・・と聞くと、さらに意外な思いをする方が多いはずです。

もちろん、当時の写真は高価であり、庶民が自分たちの姿を写し止めることはほとんどなく、葬儀そのもののあり方も、今とは大きく異なります。では当時の人々が葬儀や写真に寄せた視線はどのようなものだったのでしょうか?

本トークショーは『葬儀写真集の時代』と銘打ち、国立歴史民俗博物館で民俗学的視点から、葬儀の歴史や遺影について研究していらっしゃる山田慎也さんに、お話をしていただきます。

葬儀や葬儀写真集は、その背景に、亡くなられた方と遺族(家族や関係者)との関係を表現しているはずです。当時、人の死はどのように家族や社会に受け入れられていたのか? 超高齢化、そして多死社会を迎える今、明治時代の葬儀を知ることは、これからを生きる私たちにとって、今までにないヒントを得られるかもしれません。

日時;11月9日 (土)  午後2時~3時   約1時間

場所;写真道場(『表現する家族アルバム・展』会場)

参加費;500円 (ワンドリンク付き)

人数; 最大20名

予約優先です。下記フォームまたは、電話(044-433-7212)でご予約ください。

 

 

国立歴史民俗博物館教授 山田 慎也 (やまだ しんや) プロフィール

専門は民俗学・文化人類学 国立歴史民俗博物館教授・総合研究大学院大学教授。博士(社会学)

1997年、慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。同年国立民族学博物館講師。
1998年、国立歴史民俗博物館民俗研究部助手。
2000年、「現代日本における葬儀と死生観の変容に関する民俗学的研究」で慶應義塾大学博士(社会学)取得。
2002年、オックスフォード大学ニッサンインスティテュート及びセントアントニーズコレッジ客員研究員。
2007年、国立歴史民俗博物館研究部准教授。2008年、総合研究大学院大学准教授。
2019年、国立歴史民俗博物館研究部教授、総合研究大学院大学教授、現在に至る

参加希望の方はこちらからご予約ください。

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