6日午後2~3時、「愛する由喜子よ永遠に」の鑑賞座談会を開催しました。進行役は、美術鑑賞ファシリテーターの小田川 悠さん。

一人一人家族写真を持ち寄ってそれぞれの家族についての話をし、「愛する由喜子よ永遠に」のトピック的な写真を全員で見ながら意見を述べ、さいごに「愛する由喜子よ永遠に」の写真集を見ながら、写真や家族について考えを巡らせました。

同じ一枚の写真でも、見る人によって見方や見る部分が違っていて、それをお互いに述べ合うことで新しい発見があることがとても新鮮でした。一人で見るだけでなく、多くの人に見てもらうことは大切なんだなぁ、と。家族の写真って、あんまり他人に見せることはありませんが、実はそのことで今までなかった大きな広がりができるようです。

「愛する由喜子よ永遠に」は、亡くなられた奥さんの写真を中心にご主人がまとめた「ちいさな伝記」ですが、これを見る一人一人の人に、その奥さんやご主人のことが伝わる以上に、自分自身の家族について考えを巡らせることができることにも感動しました。

なによりは、進行役である小田川さんの進め方がまさに妙技といってよく、参加者の皆さんが一人一人思いを巡らせ、感じたことを楽に発表できる雰囲気ができたことに驚きました。お任せしたよかったです。いろいろな美術館やギャラりーでのイベントに引っ張りだこだそうですから、お名前を見たらぜひご参加してみてください。

本当にいろいろな面で勉強になりました。参加者の皆さんもありがとうございました!

開催の儀
それぞれの家族の話で盛り上がりました。人の家族の話しが、なぜか面白い。
美術鑑賞ファシリテータの小田川さん。ソフトな話ぶりに、心が開かれる思いがしました。
「愛する由喜子よ永遠に」の作者が登場。
「ちいさな伝記」の展示も、ゆっくりご覧いただけました!